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自賠責保険の役割


自動車損害賠償保障法が制定される以前には、自動車事故による人身事故の被害者は、不法行為法にもとづき、加害者の過失を立証しなければ、損害賠償を受けられませんでした。


被害者にとって、自動車事故における加害者の過失を立証することが容易なことではなく、

また仮に事故に強い弁護士に相談・依頼して、立証することができたとしても、加害者が無資力のため、損害賠償を受けられず泣き寝入りしなければならないことも、まれではなかったのが実情でした。


そのため、昭和30年7月に、自動車損害賠償保障法(自賠法)が制定されました。


自賠法では、自動車事故により人身事故の被害者を保護する観点から、加害者に重い責任を課すと同時に、加害者の賠償資力を確保するために、自賠責保険制度を設けました。


そして、全ての自動車は、自賠責保険に加入しなければ、運行させてはならないこととしました。


このように、自賠責保険は、自賠法のもとに運営され、被害者救済という社会的要請に応えるべく、

諸制度をもうけ、また、限度額の改正等を経て今日に至っており、その果たす社会的な役割は、

ますます大きなものになってきています。


自賠責保険は、一般的に、よく「強制保険」と呼ばれています。

これに対し、保険会社が販売している自動車保険は「任意保険」と呼ばれています。


「強制保険」というと、なにか、いやいや入らされるようなイメージがありますが、実際には、いやいやどころか、この保険に入っていないと車は運転してはいけないわけですから、非常に大事な保険であることがわかります。。


また、けっこう知らない人も多いのですが、いくら任意保険に入っていても、自賠責保険に入っていなければ、自賠責部分の保険金はおりません。

任意保険は、自賠責保険の補完的なものと考えたほうが良いです。


また、これも混同している人がたまにいますが、自賠責保険は、人身事故、対人補償のみが対象です。


車が破損した等、物損事故には適用されませんから、これもはっきりさせておきましょう。


参考⇒日本損害保険協会